さえき心療クリニック、神戸市西区学園西町、精神科、心療内科さえき心療クリニック

総合失調症

統合失調症とは

脳内のドーパミンを中心とした神経系の機能が障害され、その結果様々な精神症状が引き起こされる疾患です。
思春期から中年期に発症し、有病率は約1%といわれています。性別、人種による違いはありません。
発症後早期には、一般に幻覚や妄想等の陽性症状が優勢であり、後期には、引きこもり、意欲低下等の陰性症状がより目立つようになります。

統合失調症の治療

薬物療法
脳内の神経伝達物質のバランスを整える抗精神病薬を使用します。
定型薬と非定型薬に分類され、定型薬は幻覚妄想などの陽性症状に対する効果が高く、非定型薬は自閉や感情の平板化など陰性症状にも効果が期待されます。
自己判断で量を調節したり、中断したりすると症状が悪化する可能性がありますので、医師の指示通りに服薬を継続することが重要です。
 
心理社会的療法
心理教育により病気や治療に対する正しい知識と対処方法を学び、主体的に治療に取り組めるよう支援します。
日常生活を送る上で必要なスキル(食事や入浴など)や、社会生活を送る上で必要なスキル(仕事や対人関係など)を回復するためのリハビリが重要です。
デイケアや就労支援事業所、訪問看護など様々な支援を利用することができます。